この写真のシードゥエラー、落としてしまったらしく、風防は割れ、長針は取れ、文字盤も凹んでいます。
全く動かなくなってしまったシードゥエラーです。
さて、直すとしたらいくらくらいかかるのでしょうか?
日本ロレックスに見積もり出しましたので、参考にしてみてください!!
見積もりはの画像下に乗せときました。
今回はロレックスのメンテナンスとしてオーバーホールについてご紹介していきたいと思います。
「オーバーホール」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
オーバーホールとは機械式時計における定期点検修理のことを指します。
これは、定期的に時計を分解して、点検・修理・清掃を行うことを指しています。
時計のオーバーホールは車検とは違い、義務ではないですが、3~4年に1度は絶対に行っておくべきです。
オーバーホールには古い油を除去して新しい油を注入するという機械式腕時計にとても重要である作業が含まれているので長く愛用したい方は定期的に行うべき点検となります。
オーバーホールは普通の点検とは違い、一旦全て分解し、各部品の状況を確認した後洗浄や研摩のし直し、不具合のある部品の交換などを行う作業となります。
そのため、価格は高くなっており、3~8万円超えと簡単に手をつけられる値段ではない金額となってしまっています。
しかし、先ほども説明させていただきましたが、オーバーホールは車の車検と同じように定期的にすべき作業となります。
高いからやらないなどをしてしまうとロレックスの寿命は短くなってしまうので、ロレックスを購入する時には定期的にオーバーホールを行う必要があってその資金にも困らない程度貯金をしてから購入をすることをオススメします。
オーバーホールは実際になにをするの?
オーバーホールはどのような手順で行われるかご存知でしょうか?
預けてからオーバーホール終了までの流れをご紹介していきたいと思います。
1.診断
まず、ロレックスが届いたらそのロレックスがどのような状態なのかを確認します。
時計修理技能士と呼ばれる人が時計の内部を確認することでオーバーホールの工程を作り上げていきます。
それをお客様に見積もりとして伝え、金額やオーバーホールの手順を知らせます。 お客様からのOKが出次第、オーバーホールへと取り掛かります。
2.ムーブメントの取り出し・分解
ここから本格的なオーバーホールが行われていきます。
まず、本体の分解です。
ロレックスは専用となる工具で慎重に裏蓋を開け、ケースからムーブメントを取り出します。
その後に顕微鏡などを使って各部品に摩耗や欠けがないかをチェックし、見えない部分に問題が無いかを確認します。
3.分解したムーブメントの洗浄
分解した各部品には摩耗したパーツの粉、劣化した油などが付着していることがあります。
これをしっかり落としてあげないと故障の原因となるため、分解したムーブメントの部品を1つずつ洗浄かごに入れ、超音波を使った部品洗浄機に掛けて洗浄します。
4.ムーブメントの組み立てと部品交換をして精度調整
分解したパーツの洗浄が終わったら、組み立てと必要な個所の部品交換を行います。
交換部品はもちろんロレックスの純正パーツです。
ムーブメントのくみ上げ後に制度測定器で制度を計測し、精度が日差+10秒以内になるように最終調整を行っていくのです。
5.ブレスレット・ケース・バックルの超音波洗浄
ブレスレット、ケース、バックルは超音波洗浄機に掛け、長い間蓄積してきた、手垢や錆、ホコリなど全ての汚れを落として綺麗にしていきます。
6.外装部の磨き
外装を磨き、仕上げをしていきます。
オーバーホールは金額が高くなるので、この工程を省く人もいるのが特徴です。
7.ケーシングと防水検査、巻き上げ機による制度チェック
洗浄をして磨いたケースにオーバーホールが終わったムーブメントをセットし、防水試験機で防水性が正常であるかをチェックし、巻き上げ機を使って自動巻機構のチェックを行います。
それと同時に制度・持続時間テストも行っています。
8.外装パーツの最終検品・修理完了
最後となりますが、内部のごみの確認、文字盤の確認、ブレスレットやケースのネジ緩みの確認、竜頭やケースやガラスに傷が無いかの確認など最終点検が行われます。
この作業が終わるとオーバーホールが完了となります。
いかがでしたでしょうか。
オーバーホールは定期的にやらなきゃいけないものと知っている人も多いかと思いますが、どのようなことをしているのかまでご存じのお客様はあまりいないように思えます。
オーバーホールが完了すると、1年間の修理保証が付くことも知らなかったというお客様もいるくらいです。
オーバーホールに出す前に自分がどのような点検をしてほしいかを明確にしてから出すようにすることをオススメします。
シードゥエラー見積書
まとめ
今回はロレックスのオーバーホールについてご紹介しました。
金額はそれぞれのロレックスのモデルやどこの業者に頼むかによって変わってくるものですが、安ければいいという問題ではありません。
せっかくオーバーホールに出したのにすぐ壊れてしまったということもあるからです。
かといって、高ければ良いオーバーホールが行われるという考え方も失敗する1つの理由となります。
ご自身が、しっかりと調べ、どのような点検をしてもらいたいかを確認してからオーバーホールに出すように心がけましょう。
私たちラフテルは、ロレックスの全モデルの買い取りに力を入れています。
お客様からのお問い合わせで、「動いてないけど買い取りは可能?」、「傷がついてるけど値段つかないよね?」などのお問い合わせも沢山あります。
しかし、そのようなロレックスでも私たちラフテルは力を入れて買い取りを行っています。
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